お久しぶりです
最近また絵を描き始めました。
高校では小説だけだったんですけどね、いろいろあって、大学のサークルでちょこちょこ描くことにしました。
多分もう更新はほとんどしないと思いますが、この倉庫は残します。思い付きでなんか書き始めたら見てやってくださいませ。
そんじゃ、また
レギオンズΣ日誌2 byキリ
「やぁこんにちは!本日は我がギルドの記念すべき第一期入団式へのご参加誠にありがとうございます!じゃあサクッと面接しちゃうよ~」
「……はい」
あのあと。
ギルド長だという人がなんともビックリな登場をしたあと。(どうやらあれは入団式の一興だったらしい)
私を含めホールにいた面接希望の人々は面接室だという所に移動した。
そこはたくさんのドアが廊下にずらりと並び、なんとも無機質に感じられる所。
(少年……ギルド長曰く「できたてほやほやだからまだインテリアに手を出していない」とのこと)
そして一人一人、それぞれ別の部屋に案内された。
中にはミニテーブルと、それを挟むように一人掛けのソファが向かい合った状態で置いてあった。
そしてそこで待機するようにという指示。そして部屋を出ていくギルド長。
おそらく他の入団希望者の案内に行ったのだとは思うが……一分もしないうちに彼はまたやってきた。そして冒頭に至る。
……はて、私より先に案内された人はもう面接を終えたのだろうか……?
素朴な疑問。
……ま、いいか。
それより今は、自分のことを考えよう。
「えーと、キリさん、ね。苗字は空欄、住所はちょっと住宅街を外れたところの廃墟。ほほぅ、ちょっと前まで傭兵さんだったのか。そして能力は無し、ね。パッと見10代後半から20代前半くらいかな?あと女の子だ。でも世の中見た目じゃわからないしね~」
「……そうですね」
団長がさらさらと経歴書を読み上げる。なるべく素直に書いたつもりだったが……これは、我ながら怪しすぎないか?
せめて苗字は埋めるべきだったか。いやでも、あれ好きじゃないんだよなぁ……。
「特技なんかはあるかい?」
悶々としているところに団長に質問され、ハッと我に返る。
「特技、……ナイフ投げですかね。狙った場所に当たる程度です。ただ、ナイフ自体が重くて持ち運びが効かないので、あまり好きではありません。疲れますし。あと傭兵時代に諜報部にいたので、スパイの真似事なんかもできます」
「へぇ、いいね!入団OK!」
「は、」
「じゃあ僕は次のところに行くからね~。この部屋はそのまま君の自室ってことになるから、あとは自由にしていいよ。じゃ、解散!」
言うなり、ギル長はぴゅー、という言葉が似合うように部屋を出て行ってしまった。行動が早い。
しかし、ずいぶん簡単に許可がもらえてしまった。
そんな適当で、大丈夫か……?
すごく、不安です。主にここの警戒心の無さが。
とりあえずギルドの中を散策しようと部屋を出る。
すると、隣の部屋からも人が出てきた。
「あ、どーも」
挨拶をする。お隣さんは身長の高い男の人で、目つきが鋭い。これは感だけど、たぶん戦闘要員の人だろう。
「……お前も、もう合格したのか?」
「はい。も、てことはあなたもですか」
「そうだ」
「……あの、ちょっとお尋ねしてもいいですか?」
「なんだ」
「面接終わってすぐに部屋を出ました?それとも部屋で適当に時間を潰してから?」
「すぐに出た。部屋に暇を潰すものなんかなかったからな」
「……左様ですか」
ということは、ほぼ同時刻に面接が終わっているということ。
(やっぱあのギルド長、なんかしらの能力者かな)
なんとなく納得できるものがある。
「俺の名前はアデルだ」
唐突な自己紹介!?
「あ、はい!私はキリと申します!」
「……さっきから思っていたが、少し硬すぎないか。同期に対する話し方じゃないだろう」
「あー……こういうのは慣れっていうか、なんというか。そのうち砕けますんで、気にしないでください」
「そうか」
そこまで話すと、アデルさんはさっさとどこかへ行ってしまった。
「……ちょっとぶっきらぼうだけど、悪い人ではなさそうだな」
さて、これからどうしようか。
散策と言っても、どこに何があるか分からないし。地図があるわけもない。
ま、いいか。
また誰かに会うまでふらふらしていよう。
そういうわけで、私のここでの生活が始まったのでした。
あとがき
お久しぶりですキリです
いつぶりの更新だよ。自分でも思いますよ。ええ。
おまえが!!ソシャゲにハマってる間に!!腐り果ててる間に!!一年近く経ってるじゃねーか!!ごめんなさい!!!!キャラ間違ってたらごめんなさい!!!!
そんなこんなで生きてます。生存報告、以上です。
……ところでFate/Goやってる人ー、挙手。
レギオンズΣ日誌 byキリ
その広告を見たのは、偶然だった。
【レギオンズΣ 団員募集中!!】
「・・・なにこれ。」
食料の入った紙袋を抱え、私は思わず独り言を言った。
だって、目に入った広告があまりにも。なんというか、おかしいというか、・・・そう、突っ込みどころ満載だったのだ。
広告のど真ん中では黒いジャージの少年がニッコリ笑顔でピースをしている。今にも「てへっ☆」と聞こえてきそうだ。
その上部にセロハンテープが一つ、ペタッとくっついてる。
ちょっと斜めっていて読みずらい。
今私がいるのはとあるショッピングモールで、その簡素な張り紙はかなり浮いていた。
・・・れぎおんず、なぁ。
レギオンズといえば、・・・レギオンズと言えば、・・・。よく分からない。
最近できたギルドであり、特殊な人がいる、ということだけは記憶している。
あー、ほかにもなんかあったかな。なんだっけ。
世間に疎いな・・・。もちょっとテレビとか見た方がいいかな。
考えながら広告に目を通していく。
【戦闘員、作業員、清掃員、なんでも募集中!加入者は書類を持って本部まで!】
書かれているのは、ここまでだった。
「適当だなぁ。なんにも読み取れん・・・書類ってなんだ、どこよ。」
一人呟く。
・・・ま、面白そうだな。【なんでも】か。私でも入れるだろうか。
「もらってこ。」
ピッ、と広告をはがす。住所をメモするのがめんどくさい。
「・・・なるほど。」
はがした時にちらりと見えた広告の裏、それに納得する。
そこには氏名、年齢、能力などを記入する欄が印刷されていた。
******
はじめに自己紹介でもしておこう。
私の名前はキリ。ちゃんとした苗字名前もあることにはあるのだが、しっくりこないのでこれで通している。
特筆すべきことは・・・あるにはある・・・いや、ない?よく分からない。
世間の価値観はよく分からないのだ。
まぁ、気が向いたら話すかもしれない。
性別、女
年齢、・・・10~30ということにしとくか。特に意味はない。
性格?文章を読んだら大体分かるんじゃないかな。
・・・あと何を書けばいいんだろ。いいや、これで。
******
広告の裏を全て埋め、「レギオンズΣ」の住所に行くと、それらしい建物があった。
・・・こんなのここにあったっけ。見覚えがない。
しかたがない、なんでもありだ。この世界は。考えながら扉を開けた。
・・・人少なッッ!!
第一印象、終了。
最近できたギルドとは知っていたが・・・もしかしてまだ誰も入団してない状況かな?これは。
ロビーにらしき場所に机や椅子が適当に置かれており、待機しているのであろう人たちがそこに座っている。しかし空席が目立つ。
・・・明らかに普通でない人ばっかだな。人の事言えないが。なんか怖い人とかいる。・・・あ、かわいい子もいる。
とりあえず座って、・・・座った。無言。なんだこの空気。静かだ。
全員どうしたらいいか分からない状態だろこれ。
(不安だ・・・。)
安易に就職先を決めるべきでなかったかもしれない。
思った矢先、
バンッ!!
「「「!?」」」
照明が落ちた。
沈黙から一転、急に周囲がざわめきだす。
・・・待って待って、なんか刀を抜きだす音とか銃を構える音とかよく分からない音とかするんだけど。絶対戦闘員(予定)の人だよね。暗闇の中で聞くとすごい怖いんだけど。
まぁ私も仕込みナイフを構えますが。便乗便乗。
カッ!!
今度はなんだ!!スポットライトだ!!なに照らしてんだ!!
ライトの下を見ようとしても目が慣れなくて全然見えない。チカチカする・・・。
「はぁい!!レディースアーンドジェントルメーン!!ようこそレギオンズΣ、記念すべき第一期生のみなさん!」
・・・はい?・・・あ、チラシのジャージ少年。
「あ、とりあえず面接っぽいことするから一人ずつ来てー」
自由だなおい。
・・・とまぁ、これが私の初めてのレギオンズΣでの体験、ということになる。
*****あとがき*****
スフォルさんのキャラこんなんでいいんですかね・・・。
多分彼はちょっと浮かれています。ちょっとハイです。
お久しゅうございますキリ(作者)です。
レギオンズ日誌、書きたいとこだけ書いてくつもりです。
昔のことを思い出しながらなのでおかしなところが多々あると思われますが、お付き合いいただけたらと思います。
それでは今回はこれにて。
((ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ
宿題で死にそう
レギオンズ小説ちまちま書いてます…遅くてすみません
早ければ今日中に出したいところです…宿題死ねぃ。
The die is cast.
買い物帰りに見知らぬ女に襲撃されたのが1時間前。
自分の村の異変に気付いたのが20分前。
初めて剣で「何か」を斬ったのが、
*************
「・・・!?」
今、確かに俺は敵を斬ったはずだった。
しかし手ごたえが無い。いや、途中まであったのだ。剣が敵の皮膚を斬っている途中で、それは消えた。
「うお!?」
勢い余って体が前のめる。剣はとっさの判断で手放した。
「ぐえっ」
そのままバフン、と倒れる。起きて見れば、さっきまで戦っていた相手が着ていた服が自分の下敷きになっていた。
「よー、終わったー?」
間延びした声でアリアが近づいてきた。あっちも片付いたようだ。
「終わっ・・・たのか?なんか、消えたんだけど・・・。敵。」
「あーうんうんおつかれー。そういうもんなんだよ。まあ知らなければ動揺するよな。」
えーと、と言いながらアリアが敵の着ていた服を持ち上げると、カラン、と何かが服の中から落ちてきた。
「・・・十字架?」
「そうだな。・・・お、これ結構凝った作りだな。いい路銀になる。」
「・・・。」
「意味わからんって顔だな。安心しろ、私もよく分からない。」
左手でその十字架をもてあそびながら、俺の顔を見て彼女は言った。
「よく分からない?」
「うん。・・・さっきみたいな奴ら世界中に出現しててな。何件か討伐したって報告来てるが、その全部が『目の前で敵が消えて後に何かが残る』って内容だ。『何か』に規則性はなくて、装飾品だったり書物だったり用途の分からないものまで様々。」
「・・・なんなんだ?」
「さあ。一応敵が残していったものはちゃんとした機関が回収しているが、調査は進まず理由は不明。結果放浪する旅人が売り払っているわけだ。」
それお前か、とは言わないでおいた。
「さて。・・・また村が消えたかぁ。めんどくさいがシイラに報告しておかなくちゃな。」
ばさばさ、アリアが着ているマントを手繰り寄せて上下に振ると、
ゴッ。
機械が落ちてきた。・・・なんなのそれ、異次元マント?
「えーとえーと・・・どうやって使うんだこれ。」
「その赤いボタン押せばいいんじゃないか?」
「これか?」
ポチッと押す。
『アリア社員どうしたんですかまたなんか壊したんですか責任は負いませんからね!!!なにか御用ですか!!!責任は負えませんよ!?!?』
「うるさいシイラ。」
機械からすごい勢いでまくしたてる若い男の声が聞こえた。・・・苦労してるんだな。
『すみません、あなたが連絡するのはなにかやらかした時だけと思っているもので。』
「おまえ最近言葉に棘があるな?」
『自覚しろ。・・・で、なにか御用ですか?』
「あーうん。報告。また村が一個消えた。」
『・・・消したの間違いではなく?』
「ちげーよ。着いた時には住人がまるっといなくなってたんだよ。例の怪奇現象もどきで間違いないと思う。3体いたけど快勝。そんなもんかなー。」
『まともな報告でよかったです。場所は分かりますか?』
「場所?・・・ノラ、ここなんて名前の村?」
「サイード村」
「だってさ。」
『分かりました。調査隊を依頼しておきます。・・・生存者いるんですね?』
「いるよー」
『・・・ハァ、十分報告事項ですよ。先に言ってください。替わってもらえますか?』
「あいよ。」
渡された。
「・・・もしもし?」
『もしもし、ノラさん、でいいんですよね?私はシイラといいます。そこにいるトラブルメーカーを一応雇っている者です。』
「あ、オツカレサマデス。」
『・・・もう被害にあったんですね。』
「まあ。・・・というか彼女、就職してたんですか。」
『今は休暇中ということになってますけどね。で、ノラさん。』
「はい?」
『あなたは怪奇事件の被害者であり、機関の保護を受ける権利が十分にあります。しかし・・・その、あまりお勧めはいたしません。』
「え?なんでですか?」
『私の口からはとても。そこにいる彼女に聞いた方がいいでしょう。なんせ、情報を持ってきたのは彼女ですから。』
「!?」
『驚くのは無理もないと思います。私も明日は槍でも降るんじゃないかと思いましたから。でも、事実です。』
「・・・分かりました、後で聞いてみます。それで、俺はこれからどうすればいいでしょうか?」
「私の旅に同行させる。」
「は!?」
隣からアリアがとんでもないことを言いやがった。
『・・・すみません、残念ながら私も同意です。』
「え!?」
「おまえここから一人で移動する気か?取り逃がした生存者だぞ。向こうが消しにかかる可能性がある。」
『・・・そういうことです。アリア社員は性格は癖がありますが強いですし。』
「おう!ヒト一人くらいは多分何とかなるだろ!」
「おまえさっき俺の命はどうでもいいみたいなこと言ってなかったか?あと自分の身は自分で守れとも言ってたよな?」
「なんのことやら。つーわけでシイラ、じゃあな。」
ブチッ、と音がして回線が切られた。
「拒否権は?」
「それはすなわちお前の死を意味するぞ?」
ないようだ。
*************
こうして、物語は幕をあけました、とさ。
まだまだ序章。
では『私』はこの先でお待ちしております。
その時まで、ごきげんよう。
*************
The die is cast.(賽は既に投げられた)
And the extraordinariness which starts.
スローモーションだった。
黒を身にまとった人間が、地面を蹴ってこちらへ向かってくるのが見えた。
爪が鋭くとがっている。
混乱した頭でも理解できた。
俺、死ぬな。
「ちぇいさあああああああああぁ!!!」
「うおっ!?」
▼アリア は あしばらい を くりだした !
▼ノラ は こうげき を よけた !
俺は地面に倒れた。後ろから。
「雷炎弾!」
爆音と共に真横にいた敵が吹っ飛ぶ。それを見た残り2体は動揺したのか、動きを止めた。
「さっさと動けこのバカ!!」
「訳が分かんねぇ!!ちょっとは頭を整理させてくれ!!」
「後にしろ!死にたくないなら剣を構えろ!自分の身は自分で守れ!」
「んなこと言ったって・・・。」
チッ、とアリアが舌打ちをする。
「いいか、私にはお前を守る義務なんてないんだ。なんなら今お前を囮にして逃げたっていい。さっきのは気まぐれだ、次は無いぞ。」
顔が完全にヤンキーです。
「・・・分かったよ。」
渋々、剣を構える。使ったことなんて一度もないが、やらなければいけないらしい。
敵を見据える。あちらも完全に戦闘態勢だ。
とんとん、とアリアが肩を叩き、小声で話しかけてきた。
「なるべく私でやってしまいたいが、向こうはお前が一般人ってことに気づいてるだろう。恐らく先にお前をつぶしにくるはずだ。構えて、敵が突っ込んでくるのを待て。」
「それで大丈夫なのか?」
「知らん。私は基本一人で戦ってきたから、チームワークなんてもんは持ち合わせていない。お前が一人でやれ。さっき消した1体を見る限りあまり頭はよくないだろうし、そこまで戦闘能力が高いわけでもない。敵が突っ込んで来たら、詰め寄って、斬れ。」
指示すると、じゃあな、と言って、アリアは敵側に駆け出した。
・・・銃なのに接近戦で行くのか。
そして向こうも駆け出した。そのままアリアをスルー・・・かと思いきやアリアが「無視すんなやゴルァ!!!!」と本日二度目の足払い。そのまま一対一へ。
もう一体は俺の方に真っ直ぐ向かってきている。構える。
グッと足に力を込めて、見る。睨む。
相変わらず相手は覆面で表情が分からない。
ー何で俺こんなとこで戦ってんだろうなぁ。今日も平和に一日を過ごすつもりだったのに。
「訳分かんねぇ。」
ぼそりと呟いて、斬った。
And the extraordinariness which starts.(そして始まる非日常。)
Since the I can not possibly understand.
ガラガラガラ。
木片を蹴散らしながらアリアは進んでいく。
「ちょっ・・・。」
えーいいのかなこれ器物損壊とかでしばかれるんじゃ・・・。
しかし突っ立っているのもあれなのでとりあえず村に入る。ただいま我が住処。
が、
「・・・なにかあったのか?」
静かだ。いや、普段からここはまさにのどかを絵にかいたような農村で、行ったことはないが都会のようなにぎやかさというものはないのだが。
「ノープログレムだ、って言ったろ?」
彼女は言う。
「待つのは嫌いだ、ともな。帰ってこない門番を待つなんて、馬鹿馬鹿しいだろ。」
わんこは別だがな、とこちらに首だけ向けて付け加えた。
いや、待て。状況が整理できない。
「なんで、みんないないんだ?」
そう。先ほどアリアがあれほどの騒音を出したというのに、誰も様子を見にこない。
それどころか、外を歩く人さえ見られない。
まるで、
「神隠し、みたいだな。」
いいながらアリアは目についた家のドアを開け、入っていく。まだ混乱しているが、俺は彼女の後についていく。
中は小綺麗だ。干したままの洗濯物、子供が遊んでいたらしい、おもちゃの怪獣が二つほど転がっている。机の上には瑞々しい果物。キッチンには洗いかけの皿。
「生活の跡がそのまま。荒らされた跡、血痕もなし。住人自ら出て行ったとも考えにくいなこりゃ。」
棚から財布を取り出してこちらに投げてくる。なかにはそれなりの金額が入ったままだ。
「まぁ私は探偵でもなんでもないからな。神隠し、これだけ分かれば十分。」
財布を戻して、家から出る。やはり誰もいない。
「神、隠し、て」
「最近話題の怪奇事件。ここまで情報は来てないかな。全世界で多発、とまではいかないがそこそこ起こってる。神隠しはまだましだな。死体がないだけ。」
「・・・したい?」
「おう。撲殺刺殺惨殺えとせとらえとせとら。肉片と化してることもあるし血みどろと化してることもある。村そのものが消えたっつー例もある。」
聞かなきゃよかった。
「え、いや、え?だって今日、朝まではちゃんと」
「混乱するのもいいがな、現実見てくれ、そこに死を携えて立ってるから。」
アリアが指差した先、村の中心の広場。
黒。を身にまとった人間が1・・・2,3。
覆面で目が見えているかは分からないが、おそらくこちらを見ている。
「剣、持っておけ。一応な。」
どこから出したのか、ありふれた剣を渡される。
「片付けますか。」
にやり笑う彼女は、まるで悪役のようだった。
だれか、これは夢だといってくれないか。
Since the I can not possibly understand.
(俺には到底理解ができないので。)