She is heterogeneous!
「なーなー、お前の村の事を教えてくれよ。」
俺の村に行くまでの道中、アリアと名乗った女はやかましく喋りかけてくる。
「・・・別に、なーんもない農村だよ。いちいち買い物するために隣村まで歩かなきゃならないくらい田舎さ。」
「ふーん。じゃあさ、おまえの事を教えてくれよ。」
「一般人だ。」
「わぁキャラ薄っ!」
「・・・。」
時々ものすごくぐさりとくる言葉をさらりと吐かれるが、俺は決して屈しない。泣いたら負けだ。絶対泣くものか。
(涙目で鼻声になってんの気づいてねーのかなこいつ。)
後方でアリアがにこにこしているのを、ノラはまだ知らない。
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数十分歩くと、木製の外壁が現れた。
「お、見えてきたな。」
「あぁ、あれが俺の村だ。あとは門を門番に言って開けてもら・・・ってあれ、いないな。」
「サボってんじゃねーの。こんなド田舎に門番なんかいらねーだろ。」
「いやまー・・・最近物騒だからなー。まぁ、おまえの言うとおりおそらくサボってるんだろうな。」
「・・・。」
「アリア?」
「いやなんでもねー。それよりさ、門番がサボってんならさ、ここ開けられないんじゃないか。」
「あー・・・。鍵閉まってんのか。とすると、外に門番がいるはずだが・・・。」
あたりを見回しても森は静まり返っている。
それに、ここに来る途中には誰もいなかったはずだ。
「・・・人気がない。少なくとも近くにはいねぇな。」
「おいおい・・・。」
仕事しろよ。
「帰ってくるまで待つか?」
「待つのは嫌いだ!」
「ドヤ顔で言われましても。」
なんでこいつはいつでもこんな態度なのだろうか。
「まぁ、ノープログレムだ。ノラ、そこどきやがれ。」
「あ?・・・はぁ。」
なにをする気なのか。訳のわからないまま俺は今いる位置をずれる。
すると、アリアは腰のホルスターに入れていた銃を二丁、取り出した。
(まじで何考えてんだ?)
アリアは銃をまっすぐ正面に構え、
「秘技其の一。」
笑って、
「雷炎弾!!」
******
木製の門は吹き飛び、辺りには残骸とすすが散っている。
「やぁすっきりしたー!」
「何してんだてめぇええええ!!」
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She is heterogeneous!(彼女は異質だ!)
続く?