キリの倉庫。

暇だけど暇じゃない。でも暇人、な奴の倉庫。

I know it's pointless to think about it.

「もっふもふー!」

「・・・さいですか。」

あぁ厄日だ。

朝っぱらから隣の村にわざわざ出かけて得た食料が消えていく。

目の前の小柄な少女は俺のげんなりしているであろう顔など眼中にないのか、フランスパンをかじっている。ちなみに3個目だ。

ちょっと休憩しようとか思ったのが悪かったのか。

なんなんだこの女は。俺の食料食いやがって。

いや、しかしさっき「俺の食料食うな!」って叫んだら眼力で黙らされたし。

逆らわないほうがよさそうだ。っつーかできれば関わりたくないなぁ。さっさと食ってどっか行ってくれないかなぁ。

「口にでてんぞ。ぶっ殺されたくなけりゃ黙っとけクソガキが。」

口が悪い。そして横暴だ。

「・・・食料奪っといてそれはひどくないか?」

「まぁそうだな。今回だけ聞かなかったことにしてやんよ。そっちの袋のメシも食っていいか?」

「・・・いいよもう。どうせまた買いに行かなきゃなんねーし。」

「忙しい奴だな。」

誰の所為だ。

「ところで名前言ってなかったな。私はアリアっていうんだ。んが、おみゃえふぁ?」

「りんご食いながらしゃべんな。・・・ノラ・ルウェイターだ。」

「ほーか、よろしく。りんごうめぇ。」

俺はもうツッコまない。スルーだ、スルー。

「・・・おまえ、なんでこんなとこに一人でいるんだ?地元じゃなさそうだし、こんな何もないとこに用でもあるのか?」

「ないよ。迷っただけ。」

即答かよ。

「あてもなくふらふら旅してるだけだからなー。強いて言うなら観光?」

「旅にしちゃ荷物がないようだが。」

「ごちそうさまー。」

「食うの早いなおい。」

「そ?ところでこの辺なんかないの?村とか。」

「勝手にはなしを進めないでください。あー・・・村ならこの近くにあるぞ。つっても、なーんにもないが。」

「おまえはそこに住んでるのか?」

「ん?まあな。」

「ふーん・・・。じゃ、そこに案内してくれよ。」

「え!?いや俺今からまた食料買いに・・・」

「(バキィッ)なんか言った?」

「・・・イエナンデモナイデス」

なんでこんなことに・・・。

とりあえず俺はりんごを片手で割る女と行動することになった。だれかたすけて。

 

 

 

 

 


I know it's pointless to think about it.(考えてもどうにもならないことぐらいわかってる。)

 

 

 

 

******あとがき******

短い?受験生に酷なこと言わんでください。

展開早い?きにすんな!(殴

ノラ君名前出ましたねー。どうでもいいですけど。

彼らの名前はテキトーに決めてるんでね。ええ。

アリアの名前なんかあれですよ。昔作ったキャラからとってますからね。

次回は未定です。とりあえずノラとアリアだけで展開する予定です。アリアを暴れさせたいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

I didn't mean anything by that.

「あうあうあうあぅ・・・。」

地面にうつ伏せになって、私は呟く。

汚れるとか、あごにあたる石が痛いとか言ってる場合ではない。

「・・・ううぅ。」

さっきから母音しか発してない。

 

・・・ぐぎゅるるるるぅぅ・・・・・。

 

代わりに腹が擬音を発する。

アリア・レべシェアト、うら若き10代の少女。

私は今まさに食料難に陥っていた。

 

******

 

「・・・あの時シイラになんかいわれたっけなぁ・・・なんで聞かなかったんだ私のばか。」

なんでといっても、原因は私の性格のせいであることは分かっている。

短期で、人の話を聞かない。そして大抵失敗する。

なんて単純明解なんでしょう。

・・・でも食料くらい持ってくべきだったなぁ。

周りは木、木、木。

いきものがいるかもわからない。

あの時、家・・・もとい仕事場を発つ際、一応私は上司(というのは大変不服だが)に旅に出ると断わっておいた。

そのときに食料とか、着替えとか、武器とか、心配だからとらんすすーぱーなるものを持って行けといわれた。

まぁ武器ととらんくしーぱーというものは持ってきたが、この状況ではなんの役にも立たない。

すぐに町とか村とかあると思ったんだけどなぁ・・・。つめが甘かったようだ。

あぁ回想なんかしてる場合じゃない・・・。

腹が減った腹が減った腹が減った・・・ハ ラが   へ

 

・・・ッハ、まずいまずい意識が飛びそうだった。というか現在進行形で飛びそうだいかんいかんここで死ぬなまだ主人公としてちょこっと紹介されただけじゃないかつーかこの話私が腹減った言ってるだけじゃないか大丈夫か?大丈夫だ、問題(しか)ない。

うわああまずい視界がぼやけるだめだここで死にたくない誰か救世主はいないのかもうこの際ヘビでもさばくからダ レカ

 

ガサッ

 

・・・。

 

 

*****

 

 

 

「平和だなぁ。」

春らしいぽかぽかした気候のなか、オレは呟く。

 

数時間歩いたため、休憩しようと森の中で少しひらけた場所で腰をおろす。

横に食材が入った紙袋を置き、カバンから水筒をとりだす。

「あと十分くらいで帰れるかな。やっぱ、田舎だと不便だな。」

そんなことをぼやきながら、水筒の水を飲む。

 

あー平和だ。我ながらじじくさいと思うが、まぁそう考えるのもしょうがない気がする。

どこの国がどこの国と戦争を始めたとか、内乱が、革命がとかいうニュースが昔はよくあったらしいが、現代のこの世界ではあまり聞かない。

というか、この地域が平和すぎんだよな。東の王国では王による政治に国民が革命を起こしそうだとか聞いた。

まぁ、いまのところオレには関係ないんだろうな。

オレは水筒をしまった。

 

ガサッ

 

・・・?

 

ガサッ、ガサ、ガサッ

 

「・・・なんだ?」

 

ザ、ザ、ザザ、ザ、ガサッ

 

・・・不気味だな。結構近くになんかいるんだと思うけど。

とりあえず音のした方にじっと目を凝らす。

 

・・・シーン・・・・・。

 

・・・音が消え

「・・・ミー、ツ  ケタ。」

 

 

ヒタリ。

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、平和なはずの森に悲鳴が響いた。

 

 

 

 

 I didn't mean anything by that.(悪気はなかった。)

 

 

 

 

 

 

 

*****

あとがき。

 

キリです。夏休みに入りました。机に真っ白な紙がいっぱいあるんだ。落書きしていいのかなこれ。

 

第三話です。題名は、たぶんアリアが「オレ」に対して言った言葉です。

彼の名前は・・・まぁ、次書きます。

 

毎回短くてすみません。では、これにて。

 

 

 

Okay, that's it! I can't beat you!

本日快晴。

お日様今日もごくろうさまです。

クーラーの効いたこの部屋では関係ないけど。

高層ビルの最上階。

そこで僕は今日も書類を眺めながら、とびきり甘いコーヒーをすする。

ふと、ひとつの書類が目につく。

【任務完了】

やたらとかわいらしい字で書かれた、空白の目立つ報告書。

・・・文字だけなら、だれも彼女があんな性格だなんて思わないだろう。

ぺらり、とそれをめくると仕事内容が書かれた紙が現れる。

・・・彼女にこの仕事を突き付けたのは二日前。ぶーぶーと文句をいう彼女にこの仕事が終わったら給料を倍にしてもいいと言ったら、喜んで会社を出て行ったのを覚えている。

彼女はなんだかんだでがめつい性格の持ち主だ。字はかわいいのに。

・・・というか、普通なら一週間はかかるだろう、これ。

仕事の内容はそこそこ大きい盗賊団の討伐。

そんな仕事を女の身ながら二日で成し遂げてしまうのが、

 

「おらあああぁ!!あ、シイラ。久しぶりだな!」

ばーん。

 

鉄製の扉を蹴破ってきた彼女…こと、アリア・レべシェアトだったりする

 

 

*****

 

 

「・・・なんですか、アリア社員。私はいま書類をまとめているところなので、早々に退室していただきたいのですが。」

にっこり。お得意の営業スマイルを浮かべる。

言葉に棘があるのは扉の修繕費を気にしているとかではない。決してない。

「いまさら社長ぶってんじゃねーよ、シイラ。いつもの僕っ子スタイルはどうしたんだよ。」

蹴破ってゆがんだ扉はそのままに、彼女はずかずかと社長室にはいり、応接用のソファにどかっと座る。

ああぁしわになる・・・。

こほん、と咳払いをして僕、ことシイラ・ドリューは彼女に問う。

「で、今日はなんの用ですか。給料の件は部下に任せているので、報告書を提出したならもう支払われているはずですが。」

「ああうん。今手元にある。」

彼女が羽織っているマントをばさばさと上下に振ると、ぼとっ、とそれなりに万札が入っているであろう茶封筒が床に落ちる。

ちょっと待て、そのマントポケットないだろう。

僕のそんな心の声は、ひょいと封筒をひろった彼女の次の言葉で掻き消えた。

 

「私しばらく旅に出るから。」

 

・・・うん?

何を言っているのだろう、この女は。

彼女の持ち物をみるかぎり、とても旅にでるとは思えない。

そりゃそうだ。分厚い封筒オンリーなのだから。

 

「・・・あの、旅に出るなら食料とか」

「その場で買う。」

「着替えとか」

「かさばるからその場で買う。」

「・・・武器は?」

「あ、それは忘れてた。あとで取りに行く。」

「・・・・・・。」

はあぁ・・・、とため息をつく。

つくづくこの人は常識知らずだ。彼女の過去を知っている僕は、それもまぁ仕方がないとも思えるが、それでも一般常識くらいは兼ね備えていてほしい。

「かばんとか、持ち物をいれるものくらいは」

「いらねぇ。」

ずばりと僕の助言は切り捨てられてしまった。

「大丈夫だって。いままで武器だけで生き延びてきたわけだし?」

いやそれとはまた話が違うだろう。

はぁ、と短く本日二度目のため息ため息を吐いてから、説教をしたほうがいいかな、いやでも意味ないだろうな。と考え直して、

「・・・わかりました。あなたに何を言っても無駄なのは承知していますので、反対はしません。ただ、心配なので何かあったらこのトランシーバーで連絡ください。」

机のうえにあった小型の機械を彼女に渡す。これは最近我が社で開発された、どんなに遠かろうが火の中だろうが水の中だろうが壊れない優れものだ。

データを取るのにもちょうどいいから、持たせておこう。

「お前過保護だよな。私のほうが年上だっつうのに。お母さんかてめぇ。」

悪態をつきながら彼女はトランシーバーをマントでくるむ。次に彼女が手を離すと、そこにはなにもなかった。

どうなってるんだそれ。

そう思ったら彼女が部屋を出て行こうとしたので、僕は

「ちゃんと武器は持っていくんですよ。」

と言った。

「おぅ。じゃあまたな。」

彼女は少年のように白い歯を見せて笑うと、ゆがんだ扉の横から去って行った。

 

あぁ、僕もあの人には甘いなぁ。

 

軽く微笑みを浮かべながらため息をつくと、とりあえず僕は電話をとって部下に扉の修理の手配を頼んでおくのだった。

 

 

 

 

Okay, that's it! I can't beat you!(まいった、君にはかなわないよ!)

 

 

 

 

 

***あとがき***

主人公の名前でましたー!アリアさんですね。はい。

うごメモでは「アリア」だけで、「アリア・レべシェアト」とはあまり言ってなかったと思います。

あ、ちなみに今回シイラ君というのが出てきましたが、彼はしばらくでてきません。

乙!(笑)

 

次ではアリア目線でお届けしたいと思っています。

もしかしたらこれまたうごで(ryにはおなじみかもしれないあいつ目線かもしれません。

暇なときに更新します^^

それでは、次回もよろしくおねがいします。

 

 

 

I’m just talking to myself.

息を吸う、

吐く。

それだけで、私の価値は沈んでいく。

 

 

今日はいい日だ。

仕事ができたから。

私の存在意義を見出せた気がしたから。

実際はそんなもの微塵もないのだけれど。

 

人は皆、子供の時は周りの環境にあまえ、守られ、

子供を過ぎれば、勝手に自立していく。

そして周りに対して恩を返すかのように働いて働いて働いて。

その中で守るべきものに出会い、

今度はそれらを守るために働く。

人間は、社会は、世界はそれで成り立っている。

まぁ、あくまでもこれは私の自論。

 

じゃあ、私はどうなんだろう。

 

甘えていた環境。

守られていた記憶。

守るべきもの。

そのすべてが、私にはない。

 

どうして、私は仕事をするんだろう。

どうして、私は生まれてきたんだろう。

どうして、私は今生きているんだろう。

 

答えは単純明解。

 

自分がそう、望んだから。

・・・我ながらなに言ってんだかと思った。くだらない。

 

・・・あぁ、でもこんな生活も飽きたな。

なにか、わくわくすることでもないかなぁ。

 

そうだ、久しぶりに旅にでようか。

前回のあれを旅というのか、自分でも微妙だけど。

そんなことはどうでもいい。

旅に出よう。

理由なんて「この生活に飽きました」でいいだろう。

 

部屋を片付けて、

準備をして、

お気に入りのマントをひっかけて。

 

旅に出よう。

 

 

 

眠ってから。

 

 

 

 

 

I’m just talking to myself.  (ただの独り言だよ。)

 

 

 

 

***あとがき***

 

みじか!!

お久しぶりですキリです。

えー、これいわゆるプロローグなんですが、

みじかすぎましたかね。(汗)

 

作中の【私】は、うごメモで私を知ってた方にはおなじみかもしれないあの子です。

多分すぐに名前出ます。

 

これからちまちまと駄文を書いていくつもりですが、

暇つぶしにでも読んでみてくださいまし^^;

それでは、See you again, good bye!

 

 

 

 

 

 

はじめまして。

キリという名の者です。

少し前までうごメモで活動していましたが、先日ついにシアターが閉鎖され、今年は受験生ということも相成り、そちらのほうの活動は引退しました。

このブログで何か書きたいなとか、そういうものは今のところ無いのですが、まぁ思いついた小説でも投下していこうかなくらいには思っております。

下はダイアリーにつながります。こちらのほうがメインだったりするので暇だったら覗いてください。

http://d.hatena.ne.jp/xkirix/

ちなみに口調が全然ちがったりするのは気にしないでください。

最初の記事ということでこんな文面になってるだけです。おそらく次から口調崩れます。あしからず。

それでは、今後ともお見知りおきいただければ幸いです。

閲覧Thanks!